「反省だけならサルでもできる」
と言う言葉が流行ったことがあります。
これは、同じような過ちを何回も繰り返すことを
皮肉って言ったものです。
下記のような反省するサルのCMなんかもありました。
・・・ 思わず、しみじみとしてしまいました(笑)
それでは、なぜ同じような過ちを繰り返してしまうのでしょうか?
身近なケースを例にして、解決策を探ってみます。
【ケース】
車を運転していて、前から車が来ないので
右折したら歩行者にぶつかってしまった。
【対処方法】
①今度から気をつけよう。
↓ なぜ
②右側の歩行者をよく確認しないで急いでハンドルを切ってしまったから。
↓ なぜ
③寝坊したため急いでいたから。
↓ なぜ
④夜遅く寝ていたから。
↓ なぜ
⑤先輩の誘いを断り切れずに飲んでいたから。
↓ なぜ
⑥断ることができないという弱い心があるから。
【解説】
通常の反省は、①、深くても⑤までで終わってしまうので、
また何らかの形でトラブルが起きる可能性が高いです。
しかし、⑥まで反省すると、
根っこの原因部分なので、根本的に直りやすくなります。
①から⑥まで、
オセロの黒が一気に白に変わるように
全部良くなります。
正に人生が変わる瞬間です。

【別の例】
知人の知り合いで
毎回待ち合わせに遅刻する女性がいたそうです。
必ず30分から1時間遅刻し、
理由を聞くと、家を出ようと思ったら
町内会の人が来て話しかけられたので遅くなったとか、
電車の踏切事故で遅くなったとか、
毎回手を変え品を変えて分かりやすい嘘をついてきました。
なぜ、なぜと掘り下げて聴きたい部分もありますが、
そんなに親しい間柄ではないので、
変にそこまで問い詰めるのも彼女に失礼ではないかと思い、
その後は会うこともなくなったそうです。
他人はなかなかその人の欠点になるようなことを言ってくれません。
親切が仇になることが多いからです。
彼女は自分で深く反省しない限り、
永遠と同じ事を繰り返すでしょう。
信用を失った人ほど悲しいことはありません。
残念なことです。
【ポイント】
自分(他人)の性格に行き着くまで
「なぜ」を繰り返して原因を追及していき、
根本原因が分かったら、それを是正します。
「なぜ」を連発し、深く反省すればするほど
良くなることが期待できます。